はたらく、の今と未来を見る。さんぎょうい株式会社

職場での禁煙支援の一環として、ナッジを用いたアプローチが有効である可能性を示唆した論文がCureusで採択「ナッジを組み込んだチラシで禁煙プログラムへの関心を高める: 日本の産業保健スタッフと労働者を対象とした無作為化比較試験」

 さんぎょうい株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:芥川奈津子)が提供する喫煙対策プログラムのナッジチラシを活用した研究の結果、通常の禁煙プログラム募集チラシよりもナッジを効かせたチラシの方が産業保健スタッフ、喫煙者ともにチラシの受け入れが良く、喫煙者は禁煙PGへの申し込み意欲が高くなることが判明したことを報告いたします。さんぎょうい株式会社は、今後も産業保健サービスの提供を通してはたらく人の健康を支援してまいります。なお、本研究は医学ジャーナルのCureusに 2024年7月17日に掲載されました。

原文:https://www.cureus.com/articles/258971-enhancing-interest-in-smoking-cessation-programs-with-nudge-incorporated-flyers-a-randomized-controlled-trial-among-occupational-health-staff-and-workers-in-japan#!/

 この研究は、日本の職場における禁煙プログラムの関心を高めるために、ナッジ理論を取り入れたチラシの効果を検証しました。ランダム化比較試験により、ナッジチラシと通常のチラシの効果を比較しました。結果、ナッジチラシは禁煙プログラムへの関心を有意に高めることが示されました。これは、職場での禁煙支援の一環として、ナッジを用いたアプローチが有効である可能性を示唆しています。

研究サマリー

【目的】

 従来のチラシとナッジを活用した禁煙プログラムチラシが、産業保健スタッフには利用意向と喫煙者のチラシへの関心やプログラムへの参加意欲の受け入れ状況を調査すること。

【方法】

 対照群(典型的なチラシ)とナッジ群(Easy, Attractive, Social、Timely(EAST)フレームワークに従って改良したチラシ)を作成した。産業保健スタッフと禁煙を希望する労働者、禁煙希望者を無作為に2群に分け、ウェブアンケートを実施した。

【結果】

 産業保健スタッフにおいて、ナッジ群のチラシは「適用したい」(対照群)、「禁煙したい」(対照群)と有意に高い評価を得た。

「応募したい」(対照群:1.7±0.7、ナッジ群:3.7±1.2:5段階評価)、「同業者に勧めたい」(対照群同業者に勧めたい」(対照群:1.7±2.4対ナッジ群:6.6±2.4:11点満点)、読了率は7.0%であった。読了率は、コントロール群7.0%対ナッジ群70.7%であった(p<0.001)。しかし喫煙者の「応募したい」意欲に有意差はなかったが(対照群:2.9±1.2、ナッジ群:2.9±1.2、対照群:2.9±1.2 3.1±1.2:5段階評価、p=0.388)であったが、ナッジ群のチラシは「他の喫煙者に勧めたい」(p<0.001)が有意に多かった。

他の喫煙者に勧めたい」(対照群:4.9±2.4対ナッジ群:5.5±2.4:11点満点、p=0.032)が有意に多かった、読了率は対照群73.1%、ナッジ群87.4%であった(p=0.001)。

【結論】

通常のチラシは産業保健スタッフには好まれず、禁煙を希望する労働者に効果的に宣伝されなかった可能性がある。本研究は、EASTナッジを組み合わせることで、以下の可能性を示唆している。

産業保健スタッフへの訴求力を高める可能性がある。禁煙を希望する労働者の関心を高めるために禁煙を希望する労働者の適用関心を高めるためには、インセンティブのような他の方法を導入することが必要かもしれない。

■さんぎょうい株式会社の概要
 設     立 : 2005年11⽉

 事業内容: 

  ・労働安全衛生法規業務の受託と運営

  ・産業医選任(嘱託・専属)と産業医サポート業務

  ・健康経営推進の支援

  ・メンタルヘルスサポートサービス

  ・ストレスチェック実施後の職場改善提案

  ・各種研修(メンタルヘルス、ハラスメント、女性の健康とキャリア、ダイバーシティなど)

 代 表 者 : 芥川 奈津子

 資 本 金 : 3,300万円

 所 在 地 : 東京都新宿区西新宿二丁目四番一号 新宿NSビル6階
 企業URL: https://www.sangyoui.co.jp/