はたらく、の今と未来を見る。さんぎょうい株式会社

弊社佐倉が日本産業精神保健学会で座長の登壇とワールドカフェでテーブルオーナーを務めました

去る8月26日(土)、27日(日)に、第30回日本産業精神保健学会大会が開催されました。

弊社佐倉がシンポジウム「産業保健における若年労働者の適応支援について-テレワーク時代のコミュニケーションのあり方-」について心理職部会として企画を行い、当日の座長を務めました。

▼弊社佐倉からのコメント

3月に開催した当学会の研修会で好評を博した若年社員のオンボーディングを引き続きテーマとし、一次予防、二次予防、三次予防の側面から実践を、加えて雑談に関する学術的なアプローチをパネリストから報告いただきました。

いくつかポイントはありましたが、若年労働者本人と職場内で若年労働者を支援する立場の上司や先輩社員の両方を支援する必要があること、それらの支援から得られた組織的課題があるのであれば経営層等にフィードバックをして組織改善につなげることの必要性が大きなポイントの一つだったのではないかと思います。
本大会では、ワールドカフェ企画があり、各委員会・部会から議論の素材となる事例が提供され、多くの参加者による議論が盛り上がりました。

私はダイバーシティ&インクルージョン推進委員会の委員として、女性に対するマイクロアグレッション(人種や性別などの特定の属性を持つ人たちへのほとんどが無自覚な小さな攻撃)をテーマに事例を作成し、議論してもらいました。

マイクロアグレッションは現時点ではあまり知られていない概念です。今後、様々な立場の人たちがともに力を合わせて働ける職場を作っていくことにとても重要な視点になると思いますので、当社としても発信していきたいと考えています。

▼第30回日本産業精神保健学会大会の詳細はコチラ
https://procomu.jp/jsomh2023/

(文/佐倉 健史)
さんぎょうい株式会社/メンタルヘルス・ソリューション事業室 室長 (臨床心理士・公認心理師・メンタルヘルス法務主任者・キャリアコンサルタント)
大学院で臨床心理学を研究するかたわら、日本の労働者のメンタルヘルス問題において日本をリードする故・島悟氏に師事。大学院修了後は島氏が理事長を務める神田東クリニックにて多数の企業のメンタルヘルス担当者へのコンサルティング、社内研修、労働者のカウンセリングの実践経験を積む。
国内有数の大手企業から中小企業まで対象とし、メンタルヘルスやコミュニケーションにまつわるあらゆる課題解決を支援する。