形ばかりだった安全衛生委員会が有意義な場に変わり、
先生の健康相談やアドバイスは従業員たちの心身の支えに
ケージーエス株式会社 樣
- 【事業内容】
- ソレノイド事業および福祉機器事業
- 【従業員数】
- 69名
- 【所在地】
- 埼玉県比企郡小川町小川1004
https://www.kgs-jpn.co.jp
※2023年3月現在の情報です。
目的 | 産業医選任と形骸化していた安全衛生委員会の見直し |
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解決 | 産業医の存在が浸透し、従業員の健康への意識も変化 |
Interview
ケージーエス株式会社
代表取締役社長
工藤 良次 樣
創業時より営んでいるソレノイド事業と、そこから派生した福祉機器事業(視覚障害者向けに点字ディスプレイや点字セルなどを展開)の二本柱で、メーカーから個人まで国内外のお客様より厚い信頼を獲得しているケージーエス。いずれの事業においても電気的に動くものを製品として取り扱っていること、そして製品同様に従業員も動いて社会をもっとよくする企業になりたいという2つの意味を込めて、「その動きが変えていく」をキャッチフレーズに活動する同社では、将来のさらなる発展を見据えて、数年前から労働安全衛生の取り組みを強化。具体的な施策について、代表取締役社長の工藤氏にお話を伺いました。
目次
- 【パートナー選定】
- きめ細やかな対応ぶりを見て、託すならここだと思った
- 【導入後の成果】
- 安全衛生委員会の見直しにより、従業員たちの意識も変化
導入背景
経営陣の刷新により、安心して働ける職場づくりへの動きが加速
「もともと当社には従業員を50名以下に減らしていこうという方針があったため、50名を超えていたにも関わらず、産業医を設置していませんでした。しかし、経営陣が刷新し、会社の縮小という後ろ向きの方針ではなく、事業を発展させて大きく伸びる会社にしていくほうが夢があるということで方向転換。今後は順法精神に則って、もっと従業員が安心して働ける環境にしていきたいという想いもあり、だったら当然、産業医の選任が必要になってくるよねと動き始めたのがはじまりです」。
パートナー選定
きめ細やかな対応ぶりを見て、託すならここだと思った
「地元の医師会に産業医を紹介してほしいとお願いし、探してもらっていたのですが、正直あまり対応がよくありませんでした。そこで自社で検索してコンタクトをとった中の一社がさんぎょういさんです。当時、対応にあたってくれたのは今の担当者さんとは別の方でしたが、ここまでやってくれるんだという感じで、すごく雰囲気がよかったですね。自分たちで直接産業医の先生と契約するのも大変ですし、さんぎょういさんなら幅広く知見があり、労働安全衛生のオペレーションや産業医の先生とのコネクトなどしっかりサポートしていただけるという確信が持てたので、ぜひこちらにお願いしようと思いました。契約社数も多く、他社の事例などについていろいろと情報提供をいただけそうだったのも大きかったですね。産業医の先生も、最初から好印象でした」。
導入後の成果
安全衛生委員会の見直しにより、従業員たちの意識も変化
「当社の安全衛生委員会のメンバーはみんな部長やマネージャーなど管理者クラスであり、労務管理にまつわるテーマにそった資料づくりも結構負担なので、その点さんぎょういさんのほうでテーマを事前にお知らせすると、資料の用意をお任せできるのはとても助かります。以前も安全衛生委員会はあるにはありましたが、ほとんど形骸化しており、第三者が入るのを機に社内の意識レベルを底上げしたいという想いがありました。さんぎょういさんのコーディネートにより、改めて委員会の内容や開催の仕方を見直すことができ、管理者たちには“総務に頼りっぱなしではなく、労働安全衛生の責任範囲は自分たちでカバーしなければ”
という意識が芽生えてきたように思いますし、従業員たちの意識の変化にも波及しつつあります。また、産業医の先生には検診であまり結果がよくなかった人の健康相談に乗ったり、まだあまり会社に馴染めていない新入社員の話を聞き、定着度をチェックしてもらったりしています。上司にはなかなか言いづらいことも先生には本音で話せることもあるでしょうし、そういった意味でも非常にお世話になっています」。
今後の展開
経営に必要なことを学ぶ機会としても委員会を活用してもらいたい
「血縁でつながっている会社ではないので、いずれは今いるメンバーの誰かが社長になります。そのためには、今のうちに労使の問題や会社としてどういうことに気を配っていくべきかも学んでもらっておいたほうがよいだろうし、安全衛生委員会はそういったことを学習する場としても最適だと考えています。また、健康づくりや社内の情報交流を目的に、従業員たちにクラブ活動の立ち上げを呼びかけたところ、ゴルフ、ボーリング、マラソンの3つのクラブができました。ただ、若手に比べ、年配の従業員の参加が今ひとつでして、体力維持のためにもぜひ参加してもらいたいと思っています。さんぎょういさんに期待することは、
やはり情報提供ですね。会社にいると、つい自分たちはちゃんとやっていると思いがちなのですが、外部のいろいろな情報に触れることで、自分たちを客観視できるというか、今回の対応はマズかったかもとか、もっとちゃんとケアしないとなとか、行動を見直したり、反省して次に活かしていくことができると思うんです」。